布団とダニ・ダニアレルゲンについて
人を噛むダニは主に『イエダニ』『ツメダニ』と呼ばれるダニなのですが、現代のような住宅環境、生活環境では殆ど接触することはありません。皆様が生活されている近辺の草むら等に居るのです。
前回の記事では花粉症とその他アレルギーについてお話しましたが、今回はその中にも出てきた『ダニ』についてピックアップしてみたいと思います。
時代と環境の変化
昭和の時代はまだ住宅の気密性も弱く、風が吹けば宅内にすきま風が吹き込んでくる。そして地面の舗装箇所も少ないため、そこかしこに地べたがあり、茂った草木も身近でした。
飼っているペットも放し飼いで、セルフ散歩から帰ってきたらそのまま住宅に上がり込むなど自由な環境もあったかと思います。家の隙間からの侵入やペットの毛に付着してなど、何処からでもダニが人間に近づくことができたのです。
ですが今の時代、ペットは宅内のみで飼うことも多く、住宅に至っては技術の進歩によって、気密性もかなり良くなっています。そんな生活環境ですから、宅内でダニに噛まれるという被害は、昔に比べると少なくなっています。
ダニはどこから家に入ってくるの?
昔に比べれば少ないとは言っても、ダニは人経由で侵入してきてしまいます。
屋内で発見されるダニは、噛むことがない『チリダニ』がほとんどですが、繁殖地の屋内で人の衣類に付着し、外出先での電車やバスの座席などを経由して他の人の衣類にくっつき、また別の家の中に持ち込まれてしまうのです。
家の布団に潜むダニ
人を噛むダニ『イエダニ』『ツメダニ』対して『チリダニ』は肉眼では見えないほどの大きさで、人のフケやホコリ、カビ等を食べて生きているダニです。
屋内のどこにでもいますが、好物となるエサが多く付着している布団はダニの温床といっても過言ではありません。
人を噛むことはありませんし、大きさも0.2mm~1mm程と小さく実際に人の生活にどのような影響があるのか、実感できる方は少ないと思います。
その様なサイズの生き物なので、その死がいは簡単に空中に舞い、またチリダニの排泄するフンもアレルゲンとされております。
布団を干す、叩くだけではダニは排除できません
少し前まではお布団を干すとよく布団たたきでバンバン叩いていたと思うのですが(私の祖母なんかもやっていました)、叩くとお布団内にあるダニの死がいやフンを砕いてしまい、ますます呼吸で吸引しやすいサイズにしてしまっている、というのが最近の研究でわかったのです。
結果、体内にアレルゲンが取り込まれ、アレルゲンに長時間触れることで、アレルギー体質になりやすくなるのです。
アレルギー体質にならない(またはアレルギー反応を和らげる)ためには、やはりアレルゲンを遠ざけることが最良なのではないかと思います。
ダニアレルゲンの除去には丸洗いが最適です
弊社の布団クリーニングは、お湯に布団を浸して洗う丸洗い方式です。
この洗い方ですと、中わたが隅々まで水分を含み、その後は遠心脱水でしっかりと水を抜きますので、中わたに付着しているアレルゲンを約90%以上洗い落とせます。
その後、専用乾燥機で高温乾燥を行っていきますので、洗浄でダニが残ったとしても乾燥の行程で死滅させることができます。
※ダニは熱に弱く、60度以上の温度で死滅するといわれています。弊社では大体75℃~100℃の熱風を布団全体に通す乾燥工程を、時間を置いて2度行います。
布団クリーニングでアレルゲンを洗い落とし、中わた内に生き残ったダニもいなくなる為、クリーニング前の布団アレルゲン状況に戻るまでに半年~1年はインターバルがあります。
ですので、1年間隔で定期的に布団クリーニングをご利用いただきますと、少なくとも布団内でアレルゲンを心配せずに済む環境を、継続的にご提供できると考えております。
アレルギーに悩んでいる方、一度お布団クリーニングをご利用してみませんか?
その際にはぜひ『きらきらWASH』をご用命ください。
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ダニが繁殖する時期は5~7月
布団に潜む全てのダニの9割以を占めるのはチリダニです。チリダニは暖かく湿った環境を好むため、湿度の高まる時期、5月頃から繁殖をはじめます。寿命は約2~3カ月といわれていますので、7月頃まで繁殖し続けます。
繁殖後、寿命で死んだダニの死がいや糞はそのまま布団へ残ることになります。それがダニアレルゲンとなり、その量は10月頃にピークを迎えます。
近年は、気密性が高いマンションなどの住宅が多いため、加湿器や暖房を使用する11~12月頃でもダニの好む温度や湿度が保たれ、1年中ダニにとって住み心地の良い環境といえます。
特に布団のダニ対策には気をつけましょう
チリダニは特に人から出るフケ・アカなど表膚からの脱落物を好んでエサとするため、布団は人の汗により湿度と温度共に最適で、エサも豊富なため繁殖の環境としても楽園となっています。
湿度を好むため、こまめに布団を干して湿気を逃がすことで繁殖を抑制することができます。
また、ダニは60℃以上の高温で死滅すると言われていますので、家庭用の布団乾燥機の使用も効果的です。
ただし、蓄積されたアレルゲンの解決にはなりませんので、1年に1度はコインランドリーで丸洗いと乾燥を行なうか、専門の布団クリーニングをご利用されることをおすすめいたします。
ダニ退治で快適な眠りを手にいれましょう。