風邪・インフルエンザを予防しましょう
寒さも厳しくなり、空気が乾燥するとともに、かぜやインフルエンザが流行してきます。
風邪やインフルエンザは日常の健康管理である程度感染を防ぐことができます。人の多い場所へ出掛けると感染の危険性も高くなりますが、外出しないというわけにはいきません。ですので予防を第一に考えることが大事です。
予防を心掛ける
- 外出から帰ったら、手洗いとうがいをする
- お風呂であたたまる
- 十分な睡眠をとる
- バランスの良い食事とビタミン補給
- 適度な運動をする
- 人ごみはできるだけ避ける
- マスクを使う
予防には免疫力の維持がとても大切です。
お風呂であたたまる
免疫力と体温には深い関係があり、体温が下がると免疫力も低下し、逆に体温が上がると免疫力も高まります。入浴でしっかりと体をあたためてあげて、体温上昇による免疫力アップが期待できます。
また、お風呂にはいるとリラックス効果もあり、副交感神経が刺激されるので血管が広がり血の流れが良くなります。血流が良くなると血液の中のにある免疫細胞(白血球やリンパ球など)が全身にしっかりと行き渡り、体外から侵入した病原体を攻撃し排除する働きができるようになるのです。
体が温まることで腸内の活動も促進されますので、腸の免疫機能も活発になります。腸は体の中で最大の免疫器官と言われており、血液中を流れる免疫細胞の多くが腸に集まっています。その割合は人の体の全免疫システムの70%と言われています。
血行の促進、腸内活動の促進は免疫力アップには欠かせません。理想的なお湯の温度は41度で30分ほどゆっくりと浸かることがポイントです。副交感神経が刺激されとてもリラックスすることができます。
十分な睡眠をとる
しっかりと睡眠をとることが風邪の予防にも大切です。
睡眠不足で疲れが取れず、疲労がたまっていくとストレスも増え、体の抵抗力も下がり風邪を引きやすくなります。十分な睡眠をとってウイルスへの抵抗力を付けましょう。
睡眠をよくとること、お風呂でリラックスすることはストレス対策となりますが、ストレス対策は風邪予防に関係すると言われています。
強いストレス環境下におかれていた人ほど、風邪ウィルスに5.81倍感染しやすく、2.16倍症状も強まるという研究結果があるそうです。ストレスによって免疫が低下することにより、風邪ウィルスに感染しやすくなり、症状も強まることが明らかとなったのです。
寝るときは床よりもベッド
室内の空気中に浮遊しているホコリやチリには風邪のウイルスもたくさん含まれています。
寝る時など人の活動が静まり空気の動きがなくなると、 床から30㎝ほどの空気層にホコリやチリが下におりてくるので、 床に布団を敷いて寝ている時、ホコリやチリを吸いやすい状態になります。
ですので風邪の予防には、ベットなど床から30cm以上の環境で寝るのがおすすめです。
寝室へ加湿器を置く
喉が乾燥するとウイルスが増殖しやすくなるので、寝室へ加湿器を置くと良いでしょう。
寝ている時は口の中の粘膜が乾燥しやすくなっています。加湿器をつけて部屋の湿度を一定に保っておけば、口の中の粘膜を乾燥から守ってくれるため、風邪などの予防にも役立ちます。
部屋の湿度を50%以上に保つと、風邪ウイルスの弱体化に効果的といわれています。